色を扱う仕事

「カラーコーディネーターって、何ですか?」ってほとんど聞かれることがなくなって、4,5年経つ。色を扱う仕事を始めて15年、教室を開いて、講演や、短大、専門学校で教えるようになって10年。
カラーコーディネーター、カラーコンサルタント、そんな名称に職業として市民権が得られたのは、つい最近のような気がする。
私が「カラーコーディネート」という分野に出会ったのは18年ほど前、アメリカ発のカラーシステムが日本に上陸して未だ間もない頃、その当時勤務していたアパレルメーカーの新人研修だった。
東京の美大に行った私にとって色はとても身近な存在だったが、美術界の中での色の捉え方と、それはかなり違っていた。

「カラーコーディネート」の世界との出会いは、あまりにも衝撃的で、とにかく「カラーコーディネート」を勉強する為に、私の生活は一変した。
仕事帰りに当時住んでいた大阪市内から電車に乗って芦屋市内のカラー専門の研究所に(当時は現在のように大手のカルチャー教室や専門学校がカラーコーディネートという分野で開設していなかった)通い、休日もセミナーを受けに行った。
現在はAFT色彩検定やカラーコーディネーター検定、パーソナルカラー検定など盛んに実施されているが、当時はアメリカでカラーシステムを学んできた先生に個人的に師事し、修得していく形が主だった。だから、資格を取るというより、先生から出来るだけ多くのことを吸収し、自身の仕事の中で試し、(私の場合はアパレルメーカーだったので店頭ディスプレイやイベントでのパーソナルカラー診断など)成果、実績を上げ、結果を先生に認めてもらい、ようやく研究所認定の試験を受けられ、合格するとやっとそこでスタート地点に立てるといった感じだった。
資格をとった後も、もちろん研究は永遠と続き、一日中「色」のことばかり考えていた。これは今もあまり変わっていないが・・・・。
周囲を取り巻く、ほとんど全てのものに色が付いている。私達は生活する中で何らかの形で色に影響を受けていると言っても過言ではない。
色彩が関わっているものの範囲の広さに、私は色の仕事をして行く内に改めて気付かされた。
実際、色の世界は奥が深く、古代ローマ時代から哲学者らによって長年研究されてきた色彩心理にも未だ解明されていない部分も有り、色彩の物理的分野においても、これだけ科学技術が進歩しても今日でも100%の色再現は叶えられていない。

たくさんの人と出会って、たくさんの人に色の楽しさを伝えて来たつもりだが、これからも日々精進し、さらに色彩の専門家として知識を身に付け、研究、実績を積み、すこし大袈裟に言わせてもらえば、社会貢献できる色彩の専門家を目指したい。
「カラーコーディネート」という世界に出会った時、18年経った今もこうやって色の仕事をしているなんて、思いもしなかった。
仕事をしていれば山あり谷あり、時にはわぁーー!!と叫びたくなるようなこともあるが、この道を選んで進んで来て良かったと今は心から思える。
現在は地方自治体の要請で地域の公民館講座や企業研修、短大、専門学校では色彩の授業を担当し、福岡市内にある教室では個人向けにファッションコーディネートやメイクのアドバイス等も行っている。
私が仕事において基本にしているカラーシステムは「自然の花の色彩法則」(ナチュラルカラーシステム)で、自然の花の花びら、実、葉、茎等の配色を取り上げて応用していく方式。詳しくお知りになりたい方はHPにてアクセスを。


色彩総合研究所 色楽(しきらく)代表
桑野 優子


色彩心理学をベースにカラー、ファッション、メイクのコーディネート、アドバイスなどを行う。
また、カラーを用いた(絵画解析法など)カウンセリングも手がける。
カラーマーケティングコーディネーター、ナチュラルカラーリスト、カラーセラピスト、ビジュアルコンサルタント、メイクアドバイザー、専修学校協会認定正教員、福岡市生涯教育特別講師、佐賀県生涯教育特別講師、日本色彩学会会員、日本パーソナルカラー協会会員

色楽(しきらく)http://www.geocities.jp/shiki_raku/

次回は、スタイリスト 大島聖子さんです!

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